十二国記【最新考察】 新作にまつわる○○の説④

 

 

本記事は十二国記新刊「白銀の墟 玄の月 」考察です。

ネタバレを多々含みますので、まだお読みでない方はお引き返しください。

 

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今回は新刊が発売されてから、ネットで次々と出ている様々な考察を紹介していきたいと思います。

 

その前に各人物の状況を整理します。

      • 冢宰 詠仲 → 鳴蝕の際の怪我により宮中で死亡
      • 天官長 皆白 → 行方不明
      • 地官長 宣角 → 阿選によって処刑
      • 春官長 張運 → 阿選の朝で冢宰に昇進、驍宗の復位を阻止したい
      • 夏官長 芭墨 → 謀叛の疑いをかけられ王宮を脱出、逃亡するも、その後処刑
      • 秋官長 花影 → 謀叛の疑いをかけられ王宮を脱出、自ら行方不明に
      • 冬官長 琅燦 → 太師に昇進、阿選の朝の現状維持のため助言する
      • 禁軍左軍将軍 巌趙 → 更迭
      • 禁軍右軍将軍 阿選 → 王位簒奪を企む
      • 禁軍中軍将軍 英章 → 自ら行方不明に
      • 瑞州左軍将軍 霜元 → 自ら行方不明に
      • 瑞州右軍将軍 臥信 → 国の財産持ち出して自ら行方不明に
      • 瑞州中軍将軍 李斎 → 謀叛の疑いをかけられ逃亡、泰麒を泰に連れ戻す
      • 瑞州州宰 正頼 → 阿選に捕らえられ拷問を受けている
      • 大僕 潭翠 → 芭墨と一緒に行方不明に

 

 

驍宗半獣説

ここにきてかなり飛んだ説の登場です(笑)

死んでいないといわれている驍宗が、6年間何も行動を起こさないのは考えにくい。何もしていないのではなく、「何もできない」状況なのではないでしょうか?もしも驍宗が半獣とするならば、阿選の妖術によって何もできない状況にされている。その可能性は2通りが考えられます。

・人間体に戻れなくなっている(王宮に戻っても認知されない)

・大きなけがを治すため、冬眠状態になっている。

驍宗が半獣と考えられている理由は、驍宗の特徴的な外見です。

「真っ白な髪、深紅の瞳」

何かを連想させないでしょうか?蛇?虎?とにかく面白い説です。

阿選いいやつ説

・両者は同じ本姓を持っています。新王選定のルールに従うのなら、大逆云々とは関係なしに阿選は驍宗様の直後に王になることはできません。本姓が滅多に使われるものではないことに鑑みて周囲がそれを知らなくとも不思議ではありませんが、阿選だけは己が王になれないことを知っていたはず。(琅燦も?)世界のルール上、王はかいつか必ず選定されてしまうため、偽王になるメリットは極めて薄い。そうなればそれまでの事を何もかもひっくり返して人はそちらに付くのですから。

 

・阿選の過去が語られるごとに、どうにも大逆事件を起こす理由がわからなくなります。双璧だったからこそ驍宗に上に立たれたのが許せなかった、と思うようなと人物ならば、それこそ我先に昇山するのではないでしょうか。国を沈めるとわかっていて大逆事件を起こして国を放置する人物像と、将軍が二人共国を空けるのはまずいと判断する人物像がとても結びつきません。

 

泰麒が白圭宮に帰還後、初対面時に阿選は泰麒を斬りました。新王であることを確認するなら麒麟に叩頭させればよかったのです。阿選も、そして恐ろしく博識である琅燦もそれを知らないはずはないのに。麒麟が選んだ主ではないと「知られたくなかった」のではないでしょうか?

 

・どうも琅燦の言動を見ていると、戴を天帝の定めるの外に置いておきたいような気配が感じられます。しかし阿選がルール外の偽王として君臨し続けたい、などというような欲があるなら国は放置しないはず。では天を欺いてでも戴をこの状況に置きたいのは何故か。断定するのは難しいですが、実は驍宗を守るためのものではないでしょうか?己が民を虐げているわけではないから台舗失道はない。

 

・白圭宮に注目してみると、魂魄を抜かれたような者たちは奥に行けば行くほど多い。つまり阿選の周囲にこそ多い。しかも彼らは世界ルールのように教条的に動く。意を通じて枠を変えることができない。阿選には、大逆事件を起こしてもなお忠実な部下たちがいたにも関わらず、今はそれを遠ざけている。何をなすにしても人材が必要なことは、百戦練磨の将軍であれば、十分心得ているはずではないでしょうか。となると、阿選は魂魄が抜けた者たちに見張られている、とも考えられます。彼らのルールに抵触しないように動くにはこれしかない。。。少なくとも阿選が我欲のために動いているという単純な話ではないのだろうと考えられます。

 

 

泰麒最後に無双説

半ば希望が入っている説です(笑)。2巻のp.33で「・・・よく辛抱してくれました」というセリフがあります。誰が言ったのでしょう。言ったのは泰麒から使令に向かって言った可能性はないでしょうか?
それ以前に使令が戻った明確な描写はありません。最初は項梁が泰麒に言ったと思いましたが、何か違和感を感じるし、逆に泰麒が項梁にこの場面で言うのも変な気がするします。「ごく微かな声」って書かれてるので、誰にも聞こえないように泰麒が使令に言ったんじゃないか思います。その場合、傲濫はどうなったのでしょうか。傲濫は饕餮です。実際復活していれば、すべてをひっくり返すこともできる能力があると考えられます。泰麒の使令になって以降、その強大な力を発揮している場面はありません。3巻以降も厳しい状況が続き、最後に傲濫無双があれば胸熱ですね。

 

 

 

阿選半獣説

阿選が鳩の半獣だったら?

阿選は鳩となって見張っている!?

juunikokuki.hatenablog.com

 

本当にたくさんの考察があふれていますね。

今後も気になるものがあれば、どんどん増やしていく予定です。

juunikokuki.hatenablog.com