十二国記【最新考察】 当たった考察、当たらなかった考察

 

 

本記事は十二国記新刊「白銀の墟 玄の月 」の感想です。
ネタバレ(1~4巻)を多々含みますので、まだお読みでない方はお引き返しください。

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新刊発売まで様々な予想、考察をしてきました。

一応その結果と感想などを絞って書いていきます。

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考察してきた内容

・鳩

・泰麒の角

・戴の宝重

・黒幕

・琅燦

・展開

 

大体このような感じです。上記に加えて、皆さま方の考察もいろいろと紹介させていただいておりました。

 

3回に渡って考察記事を投稿しましたが、最後の考察が一番近かったでしょうか。

juunikokuki.hatenablog.com

 「鳩①」では地味に黄海から来ていると予想していました(笑)「鳩②」では塙麟の使令と書いていましたが、さすがにそこは違ったようです。

 

鳩の正体としては次蟾(じせん)という妖魔でした。見た目は鳥だけれども一つ目というなんとも気持ち悪い見た目です。そして人の魂魄を抜くいう恐ろしい能力を持っており、この能力と阿選の呪術によって人々を傀儡化していたようです。個人的には恵棟が犠牲になったシーンがとてもツラいものでした。

 

ちなみに小野先生は、妖魔のイメージを「山海経」から得ているという記事を目にしたことがあります。今回のモデルとなったのは「比翼鳥(ひよくとり)」ではないでしょうか?

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比翼鳥は、一つの目に一つの翼しかなく、雄雌が一緒にならないと飛べません。このため古くから夫婦の情や無二の親友などに例えられてきました。元ネタと「次蟾」とは性質が異なる気がしますが、可能性としては十分あると思われます。

 

 

また、この「蟾」という漢字には、「ヒキガエル」の意味もあります。確かに3巻冒頭に出てきた挿絵を見ると、見た目は鳥ですが、頭部は若干カエルに近いものを感じます。 

 

泰麒の角

4巻終盤にて泰麒は転変しました。この時に琅燦ですら驚いていたように、泰麒の角はある段階から治っていたのです。いったいどの段階だったのでしょうか?

 

juunikokuki.hatenablog.com

以前の考察では、阿選が泰麒の腕を斬りつけた時点の台詞から角は戻っていないけれども使令は戻ったのではないかと考えていました。予想自体は外れていますが(笑)3・4巻で明かされたことから、琅燦が阿選に泰麒を斬りつけるように言ったことは、泰麒のためであることがわかりました。考察中にも書いた通り、このシーンのあとに泰麒ががくっと膝を付くシーンがあることから時系列が謎になっていました。

 

やはり対面シーンでは治ってはいないようでしたね。では膝を付いたシーンがそのタイミングなのかと言われれば、少し違うとも思います。

 

なぜならば、ある時期から泰麒の周りで魂魄を抜かれる人が出なくなったと言われていますが、この膝つきシーンのあとで浹和はいなくなっているからです。まだ深く読み込んでいないため、はっきりとはわかりませんが、後々に考察をしていきたいと思います。

 

 

戴の宝重

あまり情報がない状態での考察でしたが、琅燦の台詞から緊急事態に王を助けるものであるとは考えていました。距離を問わないとのことでしたので、移動系のものであると考えていましたが、慶の碧双珠(そうへきじゅ)と同様に回復系であることがわかりました。

 

驍宗は、重傷を負ったのですが、この宝重の効果により命をつないだのです。宝重は「銀の腕輪」と表現されています。碧双珠と違う点は、これが装着できるものであるということでした。そのため、穴に落とされた驍宗も宝重を手放すことがなかったのです。

 

碧双珠と系統がかぶっているため、これはないかなと考えていましたが、どの国にも1つはあるものであるとのことです(笑)

 

今回は、前半の3つについて考察結果をまとめてみました。次回は、残りのまとめをしていきたいと思います。