十二国記【最新考察】 泰麒の角は戻ったのか

 

 

本記事は十二国記新刊「白銀の墟 玄の月 」考察です。

ネタバレを多々含みますので、まだお読みでない方はお引き返しください。

 

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泰麒の角

 

現在驍宗の生死と同じくらい議論されている問題、「泰麒の角はどうなったのか」ということ。今回はそれを議論するなかで、注目すべきセリフがありましたので、その考察をしていきたいと思います。

 

 

  

気になるセリフとは?

 

阿選が泰麒の腕を斬りつけた後に出てきたセリフ

 

「・・・・よく辛抱してくれました」

 

この言葉は誰が誰に言ったものなのでしょうか?

地の文でも誰が言ったかは書かれていません。

しかし、誰が言ったかによって大きくその意味が異なることがわかります。

 

考えられる5パターン

 

①項梁が泰麒に言った

②泰麒が項梁にいった

③琅燦 or 阿選がつぶやいた

④泰麒が使令に言った or 使令が泰麒に言った

 

①項梁が泰麒に言った

普通に読んでいると、自然にそう思えるパターンです。麒麟を切りつけるという阿選の暴挙に対し、よく我慢なされたと泰麒をねぎらっている。項梁は、阿選が新王だとは信じておらず、泰麒が嘘をついていると思っており、これも阿選を欺くための作戦だと考えている。

 

②泰麒が項梁にいった

これも①と同様に、阿選を欺くための作戦だと考えられます。泰麒が戴に戻って以降、一緒に旅をしてきた項梁。泰麒がすることに黙って従ってくれと頼んで以降、泰麒が切られたことに激昂し、阿選に向かっていくことなく耐えてくれたことに感謝し、ねぎらっている。

 

 

③琅燦 or 阿選がつぶやいた

琅燦は、驍宗様と敬称をつけて呼んでおり、泰麒側の人間であると匂わせている。そもそも泰麒を切って確かめることを提案した人物でもあり、叩頭せずにその場にいる人間、阿選を騙すための苦肉の策だった。それに耐えてくれた泰麒への感謝。

阿選の場合、王位簒奪は本意ではないことが前提となってきますが、阿選すら誰かを欺くために仕方なく琅燦の策に乗った。自責の念にかられつつも、耐えてくれた泰麒への感謝。

 

④泰麒が使令に言った or 使令が泰麒に言った

泰麒の角が戻ってきたことが前提となります。

直前で琅燦は、阿選が本当に王ならば、斬ったとしても使令は見逃すが、王でなければ使令が見逃すことはありえず、絶対に斬撃から守ろうとしてくるはずと言いました。まるで、使令に言い聞かせているかのように。

実際阿選が斬りつけた際には何も起こらず、泰麒は腕を斬られています。泰麒は使令に動かないように命じていたため、阿選に対しても反応を出さなかったのではないでしょうか。本来ならば、その場で阿選に反撃する状況でも我慢した使令に対してねぎらいの言葉を言ったとかもしれません。

また、使令が言ったとした場合は、腕を斬られるという苦痛に対し、よく我慢なされたと泰麒をねぎらっていると考えられます。姿が見えない状態でしゃべることができるのかいう問題ですが、冗祐や延麒の指令は姿を見せずにしゃべったこともあることから、可能であると考えられます。もし使令が言ったとするならば、仙子かもしれませんね(正確には使令ではありませんが。。。)

 

使令が言っているパターンは可能性としてはかなり低いとは思います。なぜならば、泰麒に力が戻ったと考えられている、膝をつくシーンはこの後の事であり、時系列的には合わないからです。しかし、どうも単純に泰麒が項梁に言っているとは思えないのです。個人的には仙子も傲濫も泰麒のもとに戻って来るところを見たいと思っています。

 

皆さんはどうお考えでしょうか?

様々な考察のまとめはこちらから

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衝撃のラスト予想もしておりますので、よろしければ、、

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