東京オリンピック バスケ日本代表の対戦国を紹介!~スペイン~

東京オリンピックでは、男子バスケ日本代表が1976年のモントリオール五輪から実に45年ぶりに出場します。

八村塁選手、渡邊雄太選手、馬場雄大選手らを擁し、過去最強と言える日本代表は予選グループでスペイン、アルゼンチン、スロベニアという強豪ばかりの組に入っており、その戦いぶりが期待されます。

今回は、日本代表の対戦国である「スペイン」について、どれほどの強さなのか、注目選手を紹介します。

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スペイン代表の基本情報は?

スペイン代表は世界ランキング2に位置する超強豪国であり、多数のNBAプレイヤーやユーロリーグの選手を擁し、アメリカとも互角に戦えるだけの戦力があります。

オリンピックでは金メダルこそないものの、2008年、2012年では銀メダル、2016年には銅メダルを獲得しています。特に2012年には、アメリカ代表歴代top3には入る強さを誇ったメンバー相手にあと一歩のところまで肉薄しました。ワールドカップでも同様の強さを誇り、2006年、2019年には金メダルを獲得しています。

 

スペイン代表のヘッドコーチは?

スペイン代表のヘッドコーチは、セルヒオ・スカリオーロという人です。イタリア人の監督ですが、長くスペイン代表のヘッドコーチを務めています。

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NBAでもアシスタントコーチを務めており、渡邊雄太選手が所属しているトロント・ラプターズのアシスタントコーチの一人でした。つまりオリンピックでは渡邊選手を知り尽くしている人が相手のヘッドコーチということになります。

スペイン代表の注目選手は?

 

リッキー・ルビオ

リッキー・ルビオは現在30歳のNBA選手で、現在はミネソタ・ティンバーウルブズに所属しています。身長192cm、体重86kgのポイントガードです。

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ルビオはスペインの神童とも呼ばれており、なんと14歳の時にユーロリーグでプロデビュー、15歳の国際試合でトリプルダブル達成、17歳でスペインのA代表として北京五輪に出場し、銀メダルを獲得しています。

その後2009年のNBAドラフトにエントリーし、全体5位指名でミネソタ・ティンバーウルブズに指名されました。

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ルビオは、3Pシュートこそそこまで成功率が高くないものの、コート上の視野が広く、高いバスケIQも持ち合わせており最大の特徴は卓越したパスセンスです。スペイン代表の司令塔として多くの得点に絡んでいます。

 

パウ・ガソル

パウ・ガソルは現在41歳で、現在はスペインのFCバルセロナに所属しています。身長213cm、体重118kgのビッグマンです。

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パウ・ガソルは、今でこそスペインに戻っていますが、2001年にNBAでドラフトされてから、約18年間NBAで活躍しており、ロサンゼルス・レイカーズ時代には、コービー・ブライアントとともに2回もNBA制覇を成し遂げています。

スペイン代表としては、2004年から活躍しており、今回で5回目の出場になります。スペイン黄金世代の一人でもあります。

パウ・ガソルは、213cmという高身長を持ち主にリング周りで圧倒的な強さを誇るビッグマンです。オフェンスのバリエーションも豊富で、フックシュートやドライブ、ジャンプシュートで得点を量産します。フリースローも苦手にしておらず、パスセンスも高い、まさに万能型ビッグマンです。

マルク・ガソル

マルク・ガソルは現在36歳で、現在はNBAロサンゼルス・レイカーズに所属しています。身長211cm、体重116kgのビッグマンです。

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マルク・ガソルは、上述したパウ・ガソルの実の弟です。兄同様恵まれた体格を持ち、2019年には、当時所属していたトロント・ラプターズNBA制覇を成し遂げており、NBA初の兄弟でNBA制覇を成し遂げた選手です。

オリンピックには2008年から参加しており、兄のパウ・ガソルとともにスペイン代表のツインタワーとして、ゴール下で圧倒的な存在感を示します。

ポストプレーではNBA屈指の力強さを誇っており、特筆すべきはそのパスセンスです。現代バスケの特徴でもある司令塔型ビッグマンと呼ばれるタイプの選手で、防ぎようのない高さから出される高精度のパスで、得点だけでなくアシストも量産します。また、ディフェンス力も優れており、2013年には最優秀守備選手賞を受賞しています。

 

日本は勝てるのか?

ひいき目なしの感覚では勝つ確率はほぼゼロだと思われます。単純に世界ランクの差もありますが、個々人の能力の高さ、代表チームとしての完成度ともにスペイン代表の方がはるかに格上です。

沖縄アリーナで行われている日本代表の強化試合では、渡邊雄太選手が大活躍しました。普段バスケを見ていなかったり、Bリーグを専門に見ている方にとっては、NBAプレイヤーがどれほどのレベルの集団なのか感じていただけたと思います。これを機に少しでも興味をもっていただければ嬉しいのですが、逆に考えると頼もしく感じた渡邊選手と同等以上のプレイヤーがスペインにはゴロゴロおり、それらを相手にしなければなりません。八村、馬場選手が合流するとはいえ、厳しい試合になることが予想されます。

ではただ大差で負けるだけか?と言われれば、そんなことはないと思います。海外組三人の活躍は必至ですが、それ以上に国内組の躍進が必要です。国際試合ではどの国も対戦相手が格下であるからといって手を抜いたりはしないでしょう。スペインは、まず八村、渡邊をつぶしに来るはずですので、それ以外の選手の頑張りがどれだけ戦えるかの鍵になるはずです。しっかりと連携が取れ、それぞれが多くすることなく立ち向かえば、スペインに一矢報いる可能性もあります。日本代表の戦いぶりに期待しましょう。

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