タイラバ専用リールとしてはかなり上位に入るであろう【18炎月プレミアム 150/151PG】。購入してからかれこれ4年ほど使用しています。使用用途はタイラバがメインですが、メバルサビキ、タイサビキ、アジ、ヒラメ等応用がききやすいリールでもあります。
今回は専用リールでありながら、その汎用性の高さがウリの【18炎月プレミアム 150/151PG】について、改めて特徴を振り返りつつ、4年使用してわかっているいいところと悪いところを挙げたいと思います。
タイラバ専用リールに求めること
私がタイラバをする際にリールに求めることは重要視していることは、以下の2点です。
①ドラグ音が鳴ること
②フォール時にレベルワインダーが連動すること。
③ほどほどに剛性があること。
思うに、リールの選択肢としては、まあまあ絞られてくると思います。
上記の条件を満たすリールは以下の6点ほどです。
18炎月プレミアム 150/151PG
19炎月CT 150/151PG
21エンゲツ 100/101PG
バルケッタプレミアム 150/151DH
ソルティガIC 100P-DH/PL-DH
オシアコンクエストCT 200/201PG
ギア比の問題もありますが、基本的にはローギアで使用することが個人的に楽なので、ハイギアは使用していません。
よくハイギアをゆっくり巻けばローギアの代わりになるとは言われますが、タイラバの場合は超絶デッドスローで巻くときもあるため、回収時のダルさを抜きにしても、ローギアの方が何かとやりやすいのです。
また、トルクも大きいため、潮がよくきいている時や魚を掛けた際もぐいぐい上げられるのでやりやすさが圧倒的に違います。
なぜ18炎月プレミアム なのか?
18炎月プレミアの良いところ
・レベルワインダーが連動する。
気にする人としない人が分かれるとは思いますが、レベルワインダーが連動しないリールは、ラインが放出されている際、レベルワインダーとラインがこすれて「ガガッ」という感覚が手に伝わります。これが個人的にはかなりノイズになりますし、タイラバのようにフォール時にもあたりがある場合には紛らわしいため、可能な限り無くしておきたいです。また、ラインの擦れを極力減らすことができるため、ラインへのダメージも極力減らすことができます。たまに同期がずれてしまうことがありますが、その際は一度底まで仕掛けを落として回収してしまえば、元通りになります。
・ドラグ音が鳴る
これも気にする人としない人が分かれるとは思いますが、やはり魚が掛かったときにはドラグ音が鳴った方がスリリングですし、周りに「私釣れてますよ!」というアピールにもなるので、あった方が気持ちいいです。遊漁船に乗っている場合、ドラグがキツい、弱いのアドバイスも船長からもらいやすいと思います。
・剛性がある
ボディの材質がアルミなので、リール全体に剛性があります。その分重量は260gとわりと重めの部類にはなりますが、同じ炎月のエクストリームガングリップを搭載しているロッドと組み合わせることで、体に掛かる負担はかなり軽減できると思います。
・巻きが滑らか
タイラバのように巻くことがメインとなる釣りにおいては、その回転フィーリングは結構重要な要素になると思います。マイクロモジュールギア2が搭載されているため、巻きはシルキーで、潮の重み、変わり目や鯛の前アタリも分かるようになります。
・カウンターがついている。糸の設定がやりやすい
カウンターは初心者であればあった方が便利ですし、あって困るものではありません。私の場合は、投入前に船長が言った水深に対して、そろそろ着底だなと構えるときに重宝しています。また、魚が掛かった際にも後何mで上がってくるかが一目でわかるため、ピックアップの準備も容易にできます。
カウンター付きリールの宿命として、スプール交換ができないというデメリットはありますが、私の場合はこのリールを使う釣りはPE1号であることが多いので、余り不便さは感じていません。仮に巻き直すことがあった場合でも、このリールはラインの設定が簡単ですし、最悪カウンターを使わないという選択肢もあります。このような使い方は当然ダイワのカウンター付きリールに対しても同じことが言えるのですが、ダイワの場合はボディがかなりコンパクトです。軽くて良いのですが、リールを握り込んだ際に高頻度でボタンに指が当たってしまうため、つけるつもりがないのにカウンターが表示されてしまうということがよく起こりました。
・フォールレバーが意外と便利
フォールレバー不要論はネットでよく見ます。実際シマノのインストラクターが言っているようにフォールスピードを変化させて、その日のパターンを見つけてフォールで喰わすというやり方もあるのでしょうが、実際問題としてはそこまでして使わない人が多いともいます。
私もその一人ですが、ただフォールレバー自体はあった方が便利だと思っています。私がフォールレバーを使用するのは当然ながらフォール時ですが、特に水深がある場所で使用します。
クラッチを切った直後はブレーキを緩くしておいて、カウンターを見ながら着底が近づいてきたらブレーキを締める。もちろんこれは最初からブレーキを緩くしておいてサミングで調整することでも同じことはできますが、バックラッシュの危険性はフォールレバーで調整したほうが低いのかなと思います。
またサミングに不慣れな初心者が使用する際にも、フォールレバーで締めておけばバックラッシュは防げますし、ブレーキの利き具合もフォールレバーの位置で視覚的にわかるため、再現性があります。
・デザインが良い
シルバーと黒を基調としたデザインはどんなロッドにも合わせることができ、高級感も感じられます。
私はタイラバに使用するロッドは、「炎月エクスチューンB610 ML-S」なのですが、18炎月プレミアムは渋く、しかしよく合います。たとえロッドがダイワの紅牙であってもよく合うことでしょう。また、メバルではインターラインの早潮メバルも使用していますが、こちらのロッドとも非常に相性が良いです。
バルケッタプレミアムも、ダークグレーを基調としているので非常にかっこよいのですが、なぜかオレンジが際込まれていますので、これがまあまあの違和感になっており少し躊躇してしまいます。
※バルケッタプレミアムをガンメタ仕様にする方法はこちら
18炎月プレミアの気になるところ
・重い
18炎月プレミアの重さは割としんどいです。上述した通りエクストリームガングリップがあるロッドで使用する際は大丈夫なのですが、通常のロッドでは、リール重量と大きさも相まって少ししんどく感じる場面もあるでしょう。
イカメタルで同じ重量/形状のバルケッタプレミアムを使用した際は、ロッドをエメラルダスMX IM K60LB-Sと合したのですが、やはりロッドを動かすつ釣りでは肩や腕にかかる負担が多くなります。ティエラICに変更すると負担はかなり減ったので、アクションが多い場合には軽量なリールの方が向いているでしょう。ティエラIC外では、バルケッタFカスタムは剛性以外は良い感じだと思います。
・カウンターが見にくい
タイラバではロッドの角度をだいたい110°くらいの一定の角度でキープすることが大事です。せっかくのカウンターですが、正直その角度ではほとんど見えません。これは窓の部分がi一段落ちているためです。まだソルティガICの方が液晶がフラットな面にあるため、見やすさで比較すると負けていると思います。
まとめ
今回は、愛用する18炎月プレミアムの使用感とレビューをまとめてみました。
正直このリールはタイラバ専用リールとしてはNo.1だと思っていますし、だからこそ長年使い続けているのです。
とはいえ中古であっても2万円をこえるリールですので、安くはありません。自身が釣りに行く頻度と、何を求めるかをよく吟味してリールを選んでください。