2022年8月25日、公式より最新のガイドブックが発売されました。
2019年に最新刊である「白銀の墟 玄の月」が発売されて以降、3年ぶりです。
今回はそんなガイドブックを早めに入手できたので、その感想を記事にしたいと思います。
内容について記載しますので、ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。
発売前から重版
新刊が出るたびに話題に上がる十二国記。今回は最新の物語があるわけではありませんが、相変わらずの人気で、なんと発売前から重版が決定しています。
しかも、8/29には早くも10万部を突破し、新たな重版が決まっています。
【10万部突破㊗御礼】
— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) 2022年8月29日
8月25日に発売になったばかりの『「十二国記」30周年記念ガイドブック』ですが、完売店続出につき、ふたたびの大増刷が決定。早くも累計10万部を突破しました!https://t.co/jByJtmwUVQ pic.twitter.com/KZtCovadVk
気になる内容は?
今回のガイドブック、大きな目玉要素としては以下の2つでしょう。
・小野不由美先生の1万字ロングインタビュー
・短編「漂舶」の掲載
これだけでも1冊できそうではありますが、このほかにも、ガイドブックらしく今までの全巻についてのあらすじ、登場人物の紹介、用語集があり、編集に携わっている方々のお話もあります。。
さらに、他作品の作家先生からのお言葉や有名イラストレーターが描くオリジナルの絵まであるのです。
それぞれの個性が強く出ていたイラスト集でしたが、特に意外だったのは、呪術廻戦の作者である、芥見下々(あくたみげげ)先生のイラストです。
セーラー服姿の陽子が剣を構えている絵なのですが、非常にカッコよくて、ロングのポニーテールだったので、眼鏡をはずした禅院真希先輩みたいでした!
様々な方々が、自身の思い出とともに十二国記を語ってくださっています。私も初めて本を手に取ったのは、中学生くらいの歳だったでしょうか。
難しい単語を電子辞書で調べながら読んでいたことを思い出します。そうまでしても夢中になり、早く次が読みたいとここまで思わせてくれる作品には十二国記以外に出会ったことがありません。
そして十二国記から学んだことも本当に多くありますね。寄稿されている方々も皆何かしらの影響を受けています。つまり十二国記は人生の教科書と言っても過言ではないのです。
悲しいとき、悩んでいる時、ふと十二国記を手に取って読んでみると、また今まで見えなかったことが見えてきて、そこから自分の悩みがすーっと消えていくのです。皆さんもそんな経験はないでしょうか?
小野先生のロングインタビュー
1万字超えのロングインタビュー。私自身小野先生のインタビュー記事を拝見したのは初めてでしたが、意外なほどあっさりとした回答をされる方なのだなという印象でした。
作品の内容、重厚さ、出てくる単語の難しさなどから、もっと硬めの印象を受けていました。しかし、小野先生の研究はもはやすさまじいところからきているのでしょう。PCの中には、A1サイズ2枚分にもなる十二国の地図が入っており、しっかりと距離もわかるようになっているそうです。また、細かい情報も書き込まれているとか。距離感も大事にされているということで、徒歩での移動が多い世界観を素晴らしく表現されているのは、このような背景があるのですね。
また、カタカナが使えないということが結構苦痛だというお話は少し笑いました。確かに、私たちは普段普通に使っていますが、十二国記の世界では出てきません。どうしてもの時には陽子にしゃべらせてしまうそうです。「ハンバーガーみたい」ってシーンがありました笑
最後に
まだまだ語りたいことはたくさんありますが、この先は皆さんが手に取ってゆっくりとお読みになるのが良いと思います。
短編「漂舶」に関しては、後日記事にしたいと思います。
今は、中々本屋さんにも売っていないかもしれません。私も1か月前から予約をしていましたが、届いたのは結局1日遅れでした。
しかし、我々十二国記ファンは待つことには何の苦痛もありません。新刊だけでも18年間待ったのです。今さら1週間位など屁でもないでしょう!笑
短編集に関しても、新情報はありませんでしたが、我々がすべきことは一つ。待てばいいのです!
最近読み始めた人、古くから愛読している人、どんな人が読んでもきっと楽しめる一冊だと思います。ぜひ手に取ってみてください。