【ネタバレ注意】ファンタスティック・ビースト~ダンブルドアの秘密~感想・レビュー(気になる編)

2022年4月8日

ファンタスティック・ビースト~ダンブルドアの秘密~が公開されました。ハリーポッターシリーズの過去を描くファンタビシリーズの第3作。早速見てきましたので、感想・レビューを書いていきたいと思います。

今回は基本的に満足したこの作品の中で、気になった点を書きたいと思います。

盛大にネタバレを含みますので、未視聴の方はお気をつけください。

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まずはじめに弁明しておかなければならない事として、今作私にとっては十分おもしろいものでした。話がダークな方向に進むのも全然いいし、グリンデルバルドが全盛を迎えつつあるのに、「1」のような雰囲気に戻るほうが違和感があるので、観ていてつまらないと思うことはありません。ただ前の2作に比べるとツッコミたくなるようなことがいくつかあるのも事実。鑑賞中(後)に感じた疑問やツッコミを書いていきます。

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ナギニどこいった?

これ映画鑑賞中に気が付いた人いるんでしょうか?

正直私は見終わって翌日に気が付きました。
「2」でなんの前触れなく登場し、ラストでは普通に主人公一行感を出しながらホグワーツ城の前に立っていたので、今作で一回も姿を見せなかったのには違和感があります。

ちなみに演じていた女優は「スヒョン」さんという韓国出身のきれいな方です。2020年10月に女の子を出産されたということで、ちょうど撮影の機器ともかぶっているだろうから、おそらく今作出演が無かった理由だとは思いますが、それにしてもカメオ出演とか話題に出すとかはあってもよかったと思います。

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しかし、出ていなくとも全く疑問に思わなかったのは事実。現状そこまでストーリーに関係していない証拠ではありますが、ナギニ自体はいわずと知れたヴォルデモートのペットであり、彼が最も信頼している数少ない人(?)でもあります。
どういったいきさつで?
なぜヴォルデモートと行動している?
いつから人の姿に戻れなくなった?
などまだまだ謎はたくさんあるので、今後の2作に出演してくれるといいですね。

ちなみに前作でのナギニに対して私はこんなリアクションでした。

だれこのきれいな女の人?、え?ナギニ?あのナギニ?え、蛇になった!マジもんやん!まさかクリーデンスやグリンデルバルドともつながりがあったとはな~。ん?でもなんでクリーデンスと一緒にいるの?てか、なんでそんな深い関わりもなさそうなのに、そんな懸命にクリーデンスに協力するんだ?モテるのか?いや、違うな。お、結局最後までいたぞ、てかホグワーツ一歩手前まで来てるやん!約70年後ここで首切られるとは思ってないだろな~。うわー今後どうなるんだろ、どこでヴォルデモートと会うんだろ?語られるのかなー?

同じ感じの人いるでしょうか?

 

 

麒麟ダンブルドアへの礼

このシーンを見たとき、皆さんはどうお感じになりましたでしょうか?

私は、「それは違うんじゃないの?」と思ってしまいました。
なぜならば、私の中でダンブルドアは、完全な善人と考えていないからです。ダンブルドアが善い人であることは間違いありません。平和のために、人々のために戦っているのです。ですが、その過程。結果的に良い結果になるのはわかっているけれど、いくら何でも難解すぎないか?回りくどすぎないか?と感じてしまうのです。

その感情は物語が読みにくいとか、わかりにくいというものではなく、本当にハリーやニュートのことを考えているのだろうか?ダンブルドアは昔掲げたスローガンの通り、「より多くの善のために」ならば、結果的に誰かが犠牲になるのもやむなしと考えているのではないか?最初から自分が動けばすべて解決できる可能性が高いのに!

と感じてしまうのです。脚本や監督の意図を感じ取ってみるならば、ダンブルドアには、昔はグリンデルバルドと同じ思想を持っていたこと、真相はわからないけれどアリアナを死なせてしまったかもしれない等といった、いわば負の側面があったわけですが、今はそんなことないよ!清廉潔白な人間ですよ!というのを表現したかったのではないかと考えられます。スターウォーズ風に言えば、ダークサイドに片足突っ込んでいたけど、今はライトサイドですよーというのをキリンを使って表現した感じでしょうか。意図はわかるけど、あまり納得はできない。少しモヤモヤした感覚です。

 

 

無詠唱呪文とは

これは単純な疑問なのですが、無詠唱呪文はかなり高度な技でよっぽど強い人でないと使用できないといった設定ありませんでしたっけ?

いや、わかるんですよ。現に今までのハリポタシリーズでもみんな割と普通に無詠唱呪文使っていたし、毎回毎回呪文唱えていたら、映画的にも意味不明な絵面になるのは理解できるんですけど、なんというか、例えば許されざる呪文くらいは唱えてほしいと思うわけです。

←どうでもいいけどすごいカッコいい

今作でグリンデルバルドは最後にジェイコブに対して「クルーシオ」を使いましたが、その後クリーデンスに対しては、無言アバダケタブラを放っていましたよね。この差は何なのでしょうか?そりゃクルーシオは呪文言わないと視覚効果がないから何やってんのかわかりくいとは思いますけど、、、

あとグリンデルバルドクラスの魔法使いが、無言で死の呪文ぶっぱなすのはわかるけれど、その辺のポッと出キャラが無言でアバダケタブラ打つのはどうなんでしょうか?「2」でジョニデ版グリンデルバルドがフランスの民家乗っ取りをした時には、あえて無言かつ緑色の光で、赤ん坊に対しても容赦のない残忍なことをしているという表現は見事だったと思います。
ですが、それ以外はなんかレベルの差がわかりにくいなと感じてしまいます。普段のちょっとした魔法なら杖を振るだけでできるけど、強力な魔法はやはり呪文を唱えないと使えないくらいの方が見ていて違和感はないですよね。ブリーチでいえば、藍染はレベチだから90番台の鬼道も詠唱破棄で使えるみたいな絶望感があるほうが、グリンデルバルドの強さがより際立つと思うんですよね。

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たとえばかりで申し訳ないですが、「謎のプリンス」の終盤で、ハリーがスネイプを追いかけるシーン、ハリーは覚えたての呪文含めて叫びながら使っていましたが、スネイプはそれを無言でいなしていました。そこに、怒りや悲しみだけでは埋めることのできない、魔法使いとしての力の差みたいなものを感じるわけです。
 

クリーデンスの扱い

これ本当に難しかったと思うんですよ。クリーデンスって、実際「1」の時点で死んでいたとしても物語にそこまで影響はなかった気がします。しかし事実生き残り、「2」のラストではダンブルドアとの関係性まで与えられてしまいました。

ですが今作ではどうだったでしょうか?ロン毛になってカッコよくなりましたが、中盤ダンブルドアの強さを際立たせるための咬ませ犬になってしまい、よくわからない表現で死期を匂わせつつ、最後はなんとアバーフォースの息子。正直「いつも気にかけていた?」という質問に対して「いつもだ」と返した時には「嘘つけ!」と思ってしまいました。

 

 

引っ張った割には少し味気ない退場だなという感じが否めません。スネイプオマージュなのかもしれませんが...まあ中の人も最近不祥事起こしてしまったばかりですし、この先どういう扱いになるのか不安です。

 

次回どうするの?

なんかいい感じに終わってしまいましたよね。

最終回と言われてもまあ納得できるようなラストでした。
ファンタビは全5作と言われているので、あと2作あることになります。物語の流れ上、ダンブルドアとグリンデルバルドの決闘、つまり1945年頃をクライマックスに持っていくことは予想できますが、あと10年くらいは空白期間があるわけです。

この間を埋めるのか、それとも最後前後半で一気に10年後パターンで締めるのか、まだ全然わかりませんが、早く見たいのは確かですね!