【ネタバレ注意】シン・エヴァンゲリオン劇場版考察~イスカリオテのマリアとは?~

 2021年3月8日

ついに劇場版のエヴァが完結しました。

初めて序を見てからはや14年。自分にアニメの面白さを教えてくれたこのエヴァという作品の終わりを見れたことを素直にうれしく思います。

今回は、劇中に登場した新単語である、「イスカリオテのマリア」について、考えてみたいと思います。

盛大にネタバレを含みますので、未視聴の方はお気をつけください。

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 いつ出てきた単語?

イスカリオテのマリア」という単語が出てきたのは、冬月が乗る艦にマリが乗り込んだところでの会話のシーンでした。

冬月:君か

マリ:お久しぶりです。冬月先生。

 

こんな感じで始まった会話の最後に、冬月がマリの事を「イスカリオテのマリア」と呼んでいました。正直冬月とマリがやはり旧知の仲であることがわかって興奮していたので、最後の呼び名は何と言っていたのかあやふやでしたが、来場者全員に配られる小パンフレットにも記載されています。

イスカリオテのマリアってどういう意味?

イスカリオテのマリア」という単語は史実(新約聖書)には出てきません。聖書に登場する人物を参考に該当すると考えられる人物は以下の2人です。

つまり、「イスカリオテのマリア」とは、この2つの単語を組み合わせて冬月が付けた、名前であることがわかります。

イスカリオテのユダとは?

イスカリオテのユダ新約聖書に登場するイエスの弟子のうち、特に選ばれた十二人、いわゆる「使徒」の一人です。イエスを裏切ったことから、裏切り者の代名詞として扱われることが多い人物です。なお、ユダは12番目の使徒であり、彼が裏切りの末死んだためにマティアが新しい12番目の使徒となりました。

 

よく最後の晩餐で話題になる人です。エヴァは聖書の設定が色濃く入っているため、聖書の知識があるとより楽しめるものになります。

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マグダラのマリアとは?

マグダラのマリアは、こちらも新約聖書に登場する人物で、イエスに付き従った女性であると言われています。マグダラのマリアが有名なのは、イエスが十字架にかけられるのを見守り、イエスが埋葬されるのを見ており、そしてイエスの復活に最初に立ち会った人物とされているからであり、常にイエスとともにいた人物なのです。マグダラのマリアは、イエス復活の訪れを弟子(使徒)たちに告げるため遣わされたとされており、このためマグダラのマリアは、初期キリスト教父たちから「使徒の中の使徒」と呼ばれています。

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ちなみにこちらもよく聞く単語である、「聖母マリア」と「マグダラのマリア」は別人です。聖母マリアはイエスの母です。「受胎告知」で有名な人物ですね。

さて、関連するであろう2人の人物を見て共通点が出てきました。それはどちらも「使途」と呼ばれているということです。

そして冬月がこの2人の名前を組み合わせたとすると、マリは「使徒」であり、「裏切り者」であるということになります。 これらの事から推察すると、マリは地類を滅ぼす存在であるはずの使徒を裏切り、人類側についた存在。使途は生命の実を持つため年を取らず、また、知恵の実は持っていないため、ヴンダー内のアスカとの部屋にあった大量の本が示すように、知恵を欲していると考えられます。

矛盾点

しかし上記の推察には当然矛盾点があります。そもそも他の使徒(カオル君を除く)がすべて異形の存在なのに、なぜマリは人の形をしているのか?そして、碇ユイ同様冬月の教え子であるならば、なんで普通に大学に通っていたのか?などです。まああまり細かいことは気にせず言葉遊びだと思えば気はラクですが。

 

マリアはイエスの妻だった?

マグダラのマリアはイエスの妻であったとの伝説もあります。ダヴィンチコードでも話のメインになった伝説ですね。当然本当のことはだれにもわかりませんし、可能性の一つですが、碇シンジは「神の子=シンジ」という説もあります。ではその妻である「マグダラのマリア=マリ」だとすると、今作のラストも妙に合点がいくということになります。

 

 

このほかにも考えていますので、よろしければ読んでください。

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