十二国記【最新巻考察】 戴国のヤバすぎる過去

 

 

本記事は十二国記新刊「白銀の墟 玄の月 」考察です。
ネタバレを多々含みますので、まだお読みでない方はお引き返しください。

 

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白銀の墟 玄の月は戴国のお話です。

十二国記でも話の中心となる国である戴とはどういう国なのか。

今回は、戴国の人に関する特徴をまとめてみたいと思います。

 

 

戴の国民性は?

 

戴国の人々、、、一言でいうと、「気性が荒い」とされています。

戴麒が蓬山にいた際、気性が荒い戴国民に対して泰麒の性格は例外と言われていましたね。また蓬山にて驍宗と誰かさんが喧嘩になってた際、女仙は戴の人間は喧嘩っ早いと怒っていたこともありました。

国民性は鉱夫気質で、気性が激しく、鉱山の権益を取り仕切る土匪(ごろつき)による暴動がよく起こっているようです。

確かに驍宗への反乱のきっかけとなったのは、土匪の暴動でした。玉の産出が有名であることから、鉱夫の数も他国に比べると多く、職業柄と感じる部分もあります。

 

 

戴の歴史に名を残すやばい人物達

馬州司寇大夫 醐孫

作中において泰麒以外に初めて登場する戴国の人です。

恐れ多くも泰麒を鎖で捕まえようとし、とらえた暁には自分が王になれると勘違いした半端ないレベルのぶっ飛び野郎です。彼の名言、にっこり笑って「俺が泰王だ」は、十二国記の中でも指折りのものでしょう。さすがの女仙もこれには激怒。読者としては、仙たる証を見てみたかった気もしますが。。。

 

しかしよく考えてみてください。

この人実はすごい人なのではないでしょうか。

蓬山は簡単に来れるところではありません。黄海を渡るといことは非常に危険で、昇山の際には約半月から一か月の間、死と隣り合わせの旅をしなければなりません。「図南の翼」では、100人以上で徒党を組み、黄海に詳しい黄朱の民を雇い、妖魔にも気を付けながらやっとの思いで旅をしていました。しかも珠晶という鵬翼に乗った状態ですら死人が出たほどです。

それなのにもかかわらず、大勢の従者を連れてきた様子もなく蓬山にたどりつき、岩の上にいる泰麒を鎖で捕まえ、襲い掛かってくる仙子と渡り合う戦闘力を持つこの男、もしかするととんでもない化物なのかもしれません。

当然王にはなれませんが、禁軍将軍レベルの武力を持つ人物の可能性もあります(笑)

 

ちなみに「司寇」とは「司法」のことです。つまり法の専門家です。しかも大夫なので、まあまあの地位にいる仙ということになります。どうやってその地位を手に入れたのでしょうか?

 

 

南瓜大夫

昇山時、進香の一番乗りを勝ち取り、泰麒が来るまでに10回は来る熱心な男。女仙からは敬意(嘘)をこめて南瓜大夫の愛称を付けられる男。少し戴っぽい感じはしませんね。

彼の正体は、「垂州司馬 呂迫」。司馬とは軍事をつかさどる部門です。さっきの人と所属が逆なのでは?と思いますが、彼も黄海の旅を潜り抜けた猛者。侮ることはできません。あきらめの良さも哀愁漂いむしろかっこいい。

戴が荒廃した今、彼は生きているのでしょうか。

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二代目王

国名を変えた、作中でも飛びぬけて狂っている人物。

麒麟を失った事に逆上し、次の麒麟が生まれてこないようにと蓬山の捨身木を焼き払い、女仙を皆殺しにしたのが原因で国氏が『代』から『泰』に変わってしまいました。
本来は『泰山』と言う名だった捨身木がある山は、このことが原因となり名前を変えることに。数度の変更を経て現在の『蓬山』に落ち着いた、というエピソードがあります。

覿面の罪以外で国氏を変えてしまうという歴史に名を刻んだこの王は、間違いなく戴の中でも最も有名な人なのだと推察されます。彼に比べれば、驕王などかわいいものです。

 

以上、戴のヤバ人を並べてみました。

ほかにもいましたら是非教えてください。

もちろんヤバい人だけではありません。

宝物もあるので、知りたい方はこちらへ

juunikokuki.hatenablog.com

 

他国のシリーズもいろいろやってみたいと思います。

juunikokuki.hatenablog.com